ボイトレ講師・木村健太郎からのワンポイントアドバイス!-初心の方は必見-
2025-09-04こんにちは姫路でボイストレーナーをしている木村健太郎です。プロの現場では「気合い」より再現性に価値があります。レッスンを受講している方にも必見の内容ですのでご一読お願いします。
レッスンでは声が出るのに、いざ本番になると「緊張して声が出にくい」「思うように歌えない」と悩んだことはありませんか?
今日は、レッスンの成果を本番でも同じように再現するためのポイントをまとめます。
1. レッスンと本番の一番の違いは「環境」
環境の変化というのは本人が感じている以上に重要です。 声が出ない原因は「技術不足」だけではなく、環境の変化によるメンタルや体の反応が大きいです。
▶︎だからこそ「再現性を高める準備」が必要です。
- レッスン → 落ち着いた空間、先生のサポート、安心感
- 本番 → 緊張感、人前、音響や照明などのプレッシャー
2. 再現性を上げるための準備
① 同じルーティンを作る
本番前に「毎回同じ流れ」で声を整えると、体も心も安心します。
例:
- 深呼吸で肩の力を抜く
- リップロール 30秒
- ハミングで音階を1往復
▶︎これを「お守りのように」必ずやると、本番でも声が出やすくなります。
② 難しい部分だけを事前に確認
曲全体を何度も歌うよりも、苦手なフレーズだけを短く確認するのが効果的。
→ 本番直前に「サビの高音だけをハミングで確認」など。
③ 本番を想定した練習
レッスンのときから、立って歌う/マイクを持つ/人に聴かれるつもりで歌う練習をしておきましょう。
環境に慣れておくことで「本番だけ特別に緊張する」状況を減らせます。
3. 本番中に意識すること
- 外に向けて声を飛ばすイメージ
「喉から出す」ではなく、「客席や壁の向こうに届ける」と考えると自然に声が前に出ます。 - “感覚のアンカー”を決める
例:
「サビに入る前に“ん〜”と軽く鼻に響かせる感覚を思い出す」
「高音では上の歯の裏に音を当てるイメージ」
▶︎ これを1つ持っておくだけで、崩れそうになった時にすぐ立て直せます。 - 失敗を引きずらない
途中で外しても「次のフレーズからリセット」でOK。本番は完璧よりも流れが大切です。
4. 本番後の振り返り
本番が終わったら「できたこと・できなかったこと」を一言メモに残しましょう。
- 例:「リップロール後は声が安定した」「サビ前に力んだ」
▶︎ この記録が次の練習のヒントになり、再現性がどんどん高まります。
まとめ
- 本番前には必ず「同じルーティン」で声を整える
- レッスン中から「本番を想定した練習」をする
- 本番中は「外に声を飛ばす」「アンカー感覚を思い出す」
- 終わったら必ず振り返りメモを残す
小さな工夫を積み重ねることで、レッスンでの成果をそのまま本番で発揮できるようになります。
いかがだったでしょうか?「なんだそんな事か」と感じた方もいるでしょう、すでに実施している方の感想は「確かに・・・」という感覚の方が強いはずです、自分なりのルーティンを作成してREC前や本番に挑んでみてください!