声優講師の小言『自立をすること 演技をすること』
2025-07-15どうも!ミュージックスクールドリーム声優講師の八本信平(やもとしんぺい)です。
今回のテーマは
「自立をすること」と「演技をすること」
です!
「自立をすること」と「演技をすること」は、一見すると全く異なる行為に見えますが、実はこの二つには深く、そして重要な共通点があります。
声優や俳優といった表現者にとって、「自立」は演技の質を高める上で不可欠な要素なのです。
「自立」とは何か
ここで言う「自立」とは、単に経済的に親元を離れることだけを指すのではありません。
精神的な自立:
自分の感情、思考、価値観を自分で認識し、他者の評価や期待に過度に左右されずに、自分自身の軸を持つこと。
主体的な選択と行動:
自分の人生やキャリアにおいて、誰かの指示を待つだけでなく、自分で考え、決断し、行動する力。
自己責任:
自分の選択の結果を受け止め、それを学びとして次に活かす姿勢。
感情のコントロール(調整):
感情に振り回されるだけでなく、自分の感情を認識し、適切に調整する能力。
なぜ「自立」が演技に繋がるのか
この「自立」という要素が、なぜ演技の質に直結するのでしょうか。
さぁ、その核となる部分を覗いてみましょう(*‘ω‘ *)
感情の深い理解と表現:
自立した人は、自分自身の感情と向き合う経験が豊富です。
喜び、悲しみ、怒り、不安、希望といった様々な感情を、他者の影響を受けずに自分自身で深く感じ、分析し、消化するプロセスを経験しています。
この自己理解が深まることで、台本に書かれたキャラクターの複雑な感情を、表面的な理解ではなく、自身の体験と照らし合わせて「追体験」し、より真実味のある形で表現できるようになります。
感情を「出す」のではなく、「そこにある」状態にするためには、まず自分自身の感情の引き出しが豊富でなければなりません。
揺るぎない「軸」と自信:
演技は、時に非常に脆弱な部分をさらけ出す行為です。観客の評価、ディレクターからの厳しい指示、共演者との関係性など、様々なプレッシャーの中で自分を表現しなければなりません。
精神的に自立し、自分自身の軸を持っている人は、これらの外部からの影響に揺らぐことなく、自分の信じる表現を臆することなく追求できます。
この内面の強さが、ブレない芝居や、堂々とした存在感に繋がります。
主体的な役作りと解釈:
台本を渡されたとき、言われた通りに演じるだけでは、個性も深みも生まれません。
自立した演者は、ディレクターの指示を待つだけでなく、自らキャラクターの背景や感情、動機を深く掘り下げ、独自の解釈を加えて役を構築する主体性を持っています。
これが、単なるセリフ読みを超えた、生きたキャラクターを生み出す力になります。
プロとしての責任感と対応力:
自立とは、自分の行動に責任を持つことです。
声優や俳優は、作品の一部として責任を全うし、予期せぬ状況にも対応する力が求められます。
収録現場での急な変更や、共演者との連携、体調管理など、すべてを自己管理し、プロとして最適なパフォーマンスを発揮しようとする意識は、自立した精神の表れです。
このように、「自立」は、表現者としての土台を築き、あなたの演技に深み、真実味、そして説得力をもたらすための、非常に重要な要素です。
自分自身の内面と向き合い、主体的に人生を切り開く経験が、そのまま演技の糧となります。
あなたにとって、「自立」とはどんなイメージですか?
ミュージックスクールドリームが「自立」を重視する理由
私たちの講座は、単に声の技術や演技の型を教えるだけではありません。真に心に響く表現者になるためには、その根底に人間としての「自立」が不可欠だと考えているからです。
「感情を生きる」演技の土台:
感情を表面的な「型」にはめるのではなく、役の感情を自分自身の内側から湧き上がらせる「感情を生きる」演技を習得するためには、まず自分自身の感情と深く向き合い、理解する精神的な自立が求められます。
自分の感情の引き出しを豊かにし、それをコントロール(調整)できる力が、役の複雑な感情を表現する上で何よりも重要になるからです。
プロとしての「軸」を築く:
声優という仕事は、多くのプレッシャーや厳しい評価にさらされることがあります。
そのような中で、他者の意見に流されず、自分の表現を信じて貫くためには、揺るぎない自己の軸が必要です。
講座では、自分自身の価値観や表現への向き合い方を深掘りし、プロとして自律的にキャリアを築いていくための土台作りをサポートします。
主体的な役作りと問題解決能力:
現場では、台本を渡されただけでは分からないことも多くあります。ディレクターの指示を待つだけでなく、自らキャラクターの背景や心情を深く掘り下げ、主体的に役を構築する力は、自立した精神から生まれます。
予期せぬ状況にも柔軟に対応し、自ら解決策を見つける能力も、プロとして不可欠です。
豊かな人間性が演技を深める:
「自立」の過程で培われる、自己理解、責任感、他者への共感性といった人間性は、そのまま演技の深みや説得力に直結します。
人生経験が演技の糧となるように、自立への努力は、あなたの表現者としての器を大きく広げてくれるでしょう。
ミュージックスクールドリームの声優講座は、技術指導に留まらず、あなたが人間として、そして表現者として自立し、心から輝ける場所となることを目指しています。
この講座では体験レッスンをしています。
ご興味がある方は お問い合わせください☆彡
※当日のレッスンにお越しになられる際には動きやすい服装と蓋つきの飲み物をご用意ください。必要であれば筆記用具等も🎵
