ハミングをすれば声が良くなる、腹式呼吸をすればよくなる、~すれば滑舌がよくなるって??んなわけない
2025-07-10どうも!ミュージックスクールドリームの声優講座 声優講師の八本信平(やもとしんぺい)です!
今回は、ハミングをすれば声が良くなる、腹式呼吸をすればよくなる、~すれば滑舌がよくなるって聞いたんですけど・・・という質問をいただいたので、それについてお話をさせて頂きます
タイトルにもあるように、答えは
『 んなわけない 』です!!
だれが、そんな事言ってるんすか!!
「ハミングをすれば声が良くなる」
「腹式呼吸をすればよくなる」
「〜すれば滑舌がよくなる」といった言葉は
それだけを実践すれば魔法のように全てが解決するわけではない、という点で誤解を生みやすい表現なんです。
確かにこれらの練習法は、確かに声や滑舌を向上させるための重要な要素や手段ではあります。
しかし、まるで万能薬のように捉えられてしまうと、「やっているのに効果がない」と感じてしまうのも無理はありません。
「〜すれば良くなる」の本当の意味
これらの言葉の裏には、実はもっと深い意味が隠されています。
1. ハミングをすれば声が良くなる ➡️ 共鳴と脱力の練習
ハミングは、声帯の無駄な力みを抑え、口や鼻腔などの共鳴腔を意識して響かせる感覚を養うのに非常に有効です。
なぜ「~するだけ」ではダメなのか?
単にハミングをするだけでなく、喉の奥や鼻の付け根などに響きを感じられているか、無理なく声が出せているか、といった「質」を意識する必要があります。
喉が締まったままでのハミングでは意味がありませんし、声帯の閉鎖が甘いと息漏れの原因にもなります。
ハミングで得た響きの感覚を、実際の歌や話し声に応用できなければ、声が「良く」なったとは言えません。
2. 腹式呼吸をすればよくなる ➡️ 安定した息の供給と支え
腹式呼吸は、安定した大量の息を効率的に吸い込み、吐き出すための「土台」です。
これにより、喉への負担を減らし、安定した発声を可能にします。
なぜ「だけ」ではダメなのか?
腹式呼吸ができていても、①息を吸い込みすぎる、②吐き出し方が不安定、③お腹に力が入りすぎている、吸い込んだ息を喉で止めてしまうなど、「使い方」を間違えれば効果は半減します。
また、どれだけ安定した息を供給できても、喉声になっていたり、声帯の使い方が間違っていたりすれば、喉を痛める原因になります。
3. 〜すれば滑舌がよくなる ➡️ 口腔・舌・唇の正しい使い方と筋肉の訓練
滑舌は、言葉を構成する「子音」と「母音」をクリアに発音する能力です。
そのためには、舌、唇、顎、軟口蓋といった口の中の器官を正確に動かす必要があります。
なぜ「だけ」ではダメなのか? 「あいうえお体操」や早口言葉などは、これらの器官の動きを訓練する手段の一つに過ぎません。これらをただ漠然と繰り返すだけでは不十分です。
一つ一つの音がどこで、どのように作られているかを理解し、それを意識しながら正確に動かす練習が必要です。
また、普段の話し方や姿勢、呼吸も滑舌に影響するため、総合的なアプローチが求められます。
ちなみに、声や歌で発声する時の筋肉がどう動き、どう作用しているかを理解している声優は少ないんです。声や表現を探求するのもプロの仕事です♪
大切なのは「何をどう使うか」
結局のところ、これらの練習法は、声や滑舌を構成する様々な要素のうちの一つを改善するためのツールです。
「〜すれば良くなる」という言葉は、その「具体的な目的」や「正しいやり方」、「他の要素との連携」が省略されているため、誤解を生みやすいのです。
重要なのは、
何のためにその練習をするのか(目的)
身体のどの部分をどのように使うのか(正しいフォームと意識)
他の発声要素とどのように連携させるのか(総合的なアプローチ)
これらを理解し、一つ一つの練習の「質」を高めることです。闇雲に数をこなすのではなく、「今、自分は何を改善するためにこの練習をしているのか?」を常に問いかけながら取り組むことが、上達への本当の近道と言えるでしょう。
それを一から見直し、一緒に成長する教室が姫路にあります。
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