「第一声を、恐れないで」
2025-06-16 こんにちは。
姫路のMusic School Dreamでボイストレーナーをしている渡瀬です。
音楽教室のドアを開けて、初めて僕の前に立つ人が、最初に口にする言葉。
それは、だいたい似ています。
「こんな声でごめんなさい」
「私、ほんとに音痴なんで…」
「恥ずかしいんですけど、歌ってみたいんです」
そのたびに僕は、心の中でこうつぶやきます。
“その声、謝らなくてええんやで”って。
「こんな声」にこそ、魅力がある
僕はこれまで、何百人という生徒さんと出会ってきました。
その中にはプロ志望の方も、まったくの初心者も、自己流でやってきた方もいます。
でも、どんな人の声にも、必ずと言っていいほど「その人だけの魅力」があるんです。
音程がズレていても、リズムが不安定でも、
ふとした息遣いや声の揺らぎに、僕は心を打たれることがある。
それは「綺麗に歌おう」とする努力ではなく、
“その人の人生”が乗った声だからかもしれません。
声は心から出る
レッスンでは、歌を歌う前に、まず声を「聴く」ことから始めます。
話し声、呼吸のリズム、言葉の選び方——
すべてに、その人らしさがにじんでいる。
うまく歌えるかどうかなんて、二の次。
最初のうちは、声を出すのが恥ずかしくて、
目を合わせられない方もいます。
でも、その「緊張した声」にも、その人の色がある。
そこを否定しないで、ちゃんと受け止めたいと思っています。
声と仲直りするレッスン
ある生徒さんは、「自分の声が嫌い」と言っていました。
録音を聞くのも怖い。
人前で話すとき、無意識に声を低くしてしまう。そんな癖があったんです。
でも、ある日ポツリと「私、昔は声を褒められたこともあったんですよ」って。
そこから、その方は少しずつ、声を取り戻していきました。
今では自信を持って話し、歌うことも楽しめるようになっています。
心が変わると、声だってガラリと変わるんです。
だから、焦らなくていい。
はじめの一歩を、僕が支えます
「うまく歌えるようになりたい」
「高い声を出したい」
「自信を持って話したい」
どんな目的でも構いません。
もしあなたが「自分の声が嫌い」だったり、
「声を出すのが怖い」と思っているなら——
その気持ちを抱えたまま、ここに来てください。
僕は、あなたの「第一声」に真剣に耳を傾けます。
大丈夫。
声はあなたの味方です。
きっと、もっと好きになれます。
そしてその一歩を一緒に踏み出せたら、僕はとても嬉しいです。